米国で人気のソーシャルカジノ / スイープステークスカジノとは?オンラインカジノの違いを徹底解説!

ソーシャルカジノとスイープステークスカジノ(Sweepstakes Casinos)
近年日本ではオンラインカジノに関するニュースで賑わっていますが、ソーシャルカジノという言葉を聞いたことある人はあまり多くはないのではないでしょうか?
このソーシャルカジノとは、基本的に無料バージョンなどでお金をかけずにオンラインカジノと同じようなスロット・パチンコなどを楽しめるサイトのことを指します。
しかし実はアメリカでこのソーシャルカジノを利用した裏技によって、オンラインカジノが合法化されていない州でもリアルマネーに換金できる仕組みが誕生しています。本ページでは、そんなソーシャルカジノとスイープステークスカジノについて深掘りしていきたいと思います。
ソーシャルカジノとスイープステークスカジノの概要とその違い
イントロでも述べた通り、リアルマネーを利用しないタイプの一見オンラインカジノのようなスロットサイトのことをソーシャルカジノという事は分かりましたが、実はその中はかなり複雑になっています。以下で詳しく解説していきます。
ソーシャルカジノ(Social Casinos)
ソーシャルカジノとは、一言で言うとオンラインカジノの無料版。そのため利用する目的は完全に「エンターテイメント」ということになり、勝利金を実際のお金(リアルマネー)に換金する事はできません。
しかし、ソーシャルカジノの中には課金してサイト内で利用可能なコインを買うことができるサイトも存在しています。
そのコインを利用してスロットをプレイし、そこから増えたコインをなんとギフトカードや景品に変えることまでは可能になっています。

ソーシャルカジノは日本では合法
よくあるオンラインカジノの無料版もこのソーシャルカジノの部類に入り、日本でも合法とされています。
また、ディーチェ(DiCE)などの景品に交換ができるタイプのスロットゲームのサイトも、実質このソーシャルカジノの部類に入ると考えて良いでしょう。
スイープステークカジノ(Sweepstakes Casinos)
スイープステークカジノとは、通常のソーシャルカジノと似た見た目を持ちながらも、景品(現金含む)を獲得できる可能性があるモデルです。利用者は「Gold Coins(ゴールドコイン)」と「Sweeps Coins(スイープスコイン)」という2種類の通貨を使います。
- ゴールドコイン : 遊び専用の仮想通貨(現金化不可)
- スイープスコイン : 一定条件を満たせば現金に交換可能
これにより、直接お金を賭けていないという建前でアメリカの懸賞(スイープステークス)法を活用し合法化されているのが特徴です。
このスイープスコインを直接買う事はできず、ゴールドコインというサイト内のみで利用できるコインを購入する際に、「ゴールドコインパッケージ」というものを購入でき、ゴールドコインのおまけでスイープスコインも無料で付いてくるというもの。この「無料で付いてくる」というポイントがミソで、お金を直接換金していないということから、アメリカでの法律上ギャンブルでは無いとみなされています。オンライン上のパチンコ三点方式ということになります。

オンラインカジノ・ソーシャルカジノ・スイープステークスカジノの比較表
それではこの3つのにているカジノゲームを表にして比べてみましょう。
オンカジ | ソーシャル | スイープステークス | |
賭け金 | あり (リアルマネー) | 無し (基本無料・課金有り) | 直接の賭けはなし (建前上) |
現金に換金 | ✅ | ❌ | ✅(条件付き) |
物に交換 | ❌ | ✅ | ✅ |
入金・課金 | ✅ | ✅ | ✅ |
日本での合法性 | 違法 | 合法 | グレー |
このように、オンラインカジノとスイープステークスカジノの目的はギャンブルとしてリアルマネーを稼ぐこと、ソーシャルカジノは基本的にお金には換金することができないカジノゲームという事になります。
スイープステークスカジノの仕組み
このリアルマネーに換金ができるスイープステークスカジノは、基本的に無料版のソーシャルカジノがベースになっています。そのため、全てのソーシャルカジノがスイープステークスカジノという事ではありませんが、全てのスイープステークカジノはソーシャルカジノであるという事になります。
どちらのカジノにも、「ゴールドコイン」(サイトによって名前は異なる可能性があります)と言われる、サイト内のみで利用できる通貨を課金して購入することが出来ます。この過程は、普通のゲームなんかで課金することとなんら変わりません。
しかしスイープステークカジノには、ゴールドコインとは別に「スイープコイン」と言われるコインが存在し、このコインは基本的にカジノ側から無料でもらうことができます。ログインすることやSNSでのキャンペーン、またはゴールドコインを購入する際のおまけとして受け取ることが可能です。
このスイープコインはリアルマネーに換金することが可能です。
そうなんです。このスイープコインは無料で貰ったものである上に、スロットで利用可能 + リアルマネーに換金が可能なんです。さらに自分のお金では無いので、ギャンブルには該当しないという事になります。
そのため、おまけでもらった20スイープコインでスロットを回し、2,000スイープコインの当たりを出したとしましょう。もし1スイープコインが$1相当の場合、$2000(日本円で30万円ほど)をリアルマネーで出金できるという事です。

アメリカでのソーシャル/スイープステークスカジノの現状
アメリカでは州によって法律が異なり、オンラインカジノやスポーツベッティングが合法な国とそうでない国が混ざっている状態です。
最近では多くの州がオンラインギャンブルを合法化し、iGaming業界では今最も熱いマーケットと言われているほど。
例えばカリフォルニア州ではまだオンラインギャンブルは合法化されていません。しかし他の州では合法化されているため、話は入ってくる訳です。そこで、合法化されていない州に住んでいる人に向けて、この法律のグレーゾーンを利用したスイープステークカジノが人気になっているのです。
ソーシャルカジノの市場規模
Business Research Insightによると、世界のソーシャルカジノゲームの市場規模は2024年に77億3000万米ドルであり、2032年までに124億6000万米ドルに達すると予想されています。77億米ドルとは、Eスポーツの市場規模や日本のアニメ産業に匹敵する規模で、世界的にもかなり中規模〜やや大きな規模に値します。さらにこのソーシャルカジノはこれからも成長すると言われており、世界的にも注目されている産業の一つです。
日本でスイープステークスカジノが利用できるようになる可能性は?
日本ではこの現金に換金できるスイープステークスカジノのタイプは実現可能なのでしょうか。正直筆者は法律に詳しい訳でもなんでも無いので、法律の観点からは何も述べる事はできません。
実質パチンコのような三点方式をオンライン上で行なっているようなものなので、このカジノと換金する会社が日本国外の別の国で運営など行なっていたら、実現可能なのではないのかと思ってしまいますよね。
現時点では、日本の法律(刑法185条・186条など)において換金性のあるゲーム=賭博とみなされるため、スイープステークスカジノが合法化される可能性は低いと予想されています。
ただし以下のような変化があれば可能性はゼロでは無いでしょう
- 日本国内でのカジノ法整備(IR推進に伴う規制の明確化)
- スイープステークの仕組みに対する新しいガイドラインの制定
- 景品法や賭博法の見直し・改正
とはいえ、これらはかなり長期的な見通しになるでしょう。しかし既に景品などに交換できるソーシャルカジノは存在するため、どうにかグレーゾーンで運用できる可能性もあるかもしれません。
ソーシャルカジノは日本でも存在する
実は現金には換金できないけど、無料版のみのカジノや商品券やギフトなどに交換ができるスロットゲームサイトはすでに存在します。オンラインカジノの無料版はもちろん、日本初の既に10年以上運営しているサイトも。以下がその一覧です。
ソーシャルカジノ・スイープステークカジノに関するよくある質問
ソーシャルカジノ(Social Casino)とは、リアルマネーを賭けずに、スロットやブラックジャックなどのカジノゲームを娯楽目的で楽しめるアプリやサイトのことです。ゲーム内で使用するコインは無料で提供されたり、追加で課金して購入することもできますが、現金への交換はできません。
✅ 日本での合法性:
ソーシャルカジノは「金銭のやり取りがない」ため、原則として賭博罪の対象にはなりません。したがって、合法とされています。ただし、ゲーム内アイテムを現金と交換できるような仕組みがあると、賭博とみなされる可能性があります。
スイープステークカジノ(Sweepstakes Casino)とは、通常のソーシャルカジノと似た見た目を持ちながらも、景品(現金含む)を獲得できる可能性があるモデルです。利用者は「Gold Coins(ゴールドコイン)」と「Sweeps Coins(スイープスコイン)」という2種類の通貨を使います。
Gold Coinsは遊び専用の仮想通貨(現金化不可)
Sweeps Coinsは一定条件を満たせば現金に交換可能
これにより、直接お金を賭けていないという建前で米国の懸賞(スイープステークス)法を活用し合法化されているのが特徴です。
⚠️ 日本での合法性:
スイープステークカジノは、日本ではまだ明確な法律の整備がされておらず、グレーゾーンに位置しています。景品表示法や賭博罪の観点から問題視される可能性もあります。現時点で日本人が利用している事例は少なく、本格的に普及していないのが実情です。
この3つの違いには以下のような点が挙げられます。
種類 | 賭け金 | 現金化 | 法的リスク(日本) |
---|---|---|---|
オンラインカジノ | あり(リアルマネー) | 可能 | 違法(賭博罪の対象) |
ソーシャルカジノ | なし(基本無料) | 不可 | 合法(ただし注意点あり) |
スイープステークカジノ | 直接の賭けはなし(建前上) | 可能(条件付き) | グレーゾーン(法的解釈次第) |
ポイント:
オンラインカジノは日本では賭博とみなされ、違法性が高い。
ソーシャルカジノは現金化できないため合法とされている。
スイープステークカジノはその中間で、「見た目は合法」「仕組みは懸賞」「でも実質は現金化できる」ため法的に微妙。
現時点ではスイープステークカジノを日本で提供しているサイトはありません。
現時点では、日本の法律(刑法185条・186条など)において換金性のあるゲーム=賭博とみなされるため、スイープステークカジノが合法化される可能性は低いと予想されています。