神奈川県警は、オンラインカジノで約3600人の利用者に総額26億円を賭けさせたとして、Virtual Payと呼ばれる決済システムの運営に関わっていたグループを、組織的な常習賭博の疑いで逮捕しました。警察によれば、このグループの関連口座には、1年間でおよそ900億円もの賭け金が入金されていたとされ、現在その実態解明が進められています。
逮捕されたのは、東京都中央区に住む会社役員の倉田善徳容疑者(42)、文京区の会社員・吉原秀明容疑者(44)など、合計9名です。
調べによると、彼らは昨年5月までの約1か月間に、海外のオンラインカジノを通じて大勢の利用者に計約26億円を賭けさせていたとみられ、常習的な賭博を組織的に行っていた疑いがもたれています。
このうち吉原容疑者を含む3人は、すでに約42億円に及ぶ賭け金をマネーロンダリングした組織犯罪処罰法違反の容疑で逮捕・起訴されており、その後の捜査により、倉田容疑者らと共に、現金を賭博用のポイントに交換する決済システムを運用していた実態が明らかになってきました。
警察は、9人それぞれの供述内容については公表していませんが、グループが管理していた口座には、昨年7月までの1年間で約900億円が流入していたことが判明しており、運営の詳細について引き続き調査を進めています。